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認知症、パーキンソン病との関わり
・パーキンソン病は、古くなったミトコンドリアを除去することができなくなったことで起こる、という説がある。 ・認知症の人の脳は、ミトコンドリアの量が少なく、エネルギーを作る機能が下がっている。 →運動をすると脳と全身を走る神経細胞のミトコンドリアを増やしてくれる。 ※参考資料『太田成男(2010)体が若くなる技術 サンマーク出版』
生活習慣との関わり
○運動不足 ・体を休めてばかりいると、ミトコンドリアが極端に減り、エネルギーを作れない老いた体になってしまう。 ○飲酒 ・アルコールはADHによってアセトアルデヒドに変化し、アセトアルデヒドはミトコンドリアの中にあるALDHという酵素で酢酸に変化する。 →ALDHの働きが弱い人はアセトアルデヒドがたまってしまうのでお酒に弱い。 →酒を飲めない体質の人が酒をたくさん飲むと食道がんになりやすくなる。 MEOSという酵素が増えてアセトアルデヒドを分解してくれるようになるが、薬が効きにくくなる、活性酸素が発生してしまう、というデメリットがある。 ○ストレス ・ミトコンドリアはストレスホルモンを作るなどホルモン合成も行う。 ・生活のリズムの乱れが原因で自律神経のバランスが崩れると甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、ミトコンドリアのエネルギー代謝が不必要に活発化 →活性酸素の発生量増加 ※参考資料『太田成男(2010)体が若くなる技術 サンマーク出版』
メタボとの関わり
●加齢と基礎代謝 ・加齢によってミトコンドリアの質が低下し、エネルギーを作る能力が低下 →基礎代謝が低下 ●メタボとミトコンドリア ・"メタボリック"の直訳は"代謝"で、メタボリックシンドロームは代謝異常によって起こる様々な病的変化の事。 →代謝とはエネルギーを作り出すこと、なので、ミトコンドリアの機能低下も関係する。 →ミトコンドリアの不調で摂取エネルギーより少ないエネルギーしか生み出せなくなると余ったエネルギーが脂肪として蓄えられてしまう。 ・体の細胞のミトコンドリアは、グルコースと脂肪とアミノ酸を使ってエネルギーを作り出すが、脳のミトコンドリアはグルコースしか使わない。 脳を使う作業 →血液中の糖分ばかり使用 →血糖値減少 →空腹 ここで普通の食事をしてしまうと、糖分だけが使用され、ほかの栄養素は使用されずに蓄積されてしまう(脂肪は血糖値をあげるのにも時間がかかる)。糖分のみ取得するようにすべき。 ・脂肪細胞はホルモンを分泌するが脂肪の溜め込み具合で分泌するホルモンの種類が異なる。少ない場合は、アディポネクチンというホルモンを分泌し、これはミトコンドリアを増やし、エネルギー代謝を活発にし、動脈硬化や糖尿病を防ぐ効果がある。 ・糖尿病の場合、血糖が高くなっても筋肉のミトコンドリアで糖をエネルギーとして消費しないので、血糖が高いままで、エネルギーも足りない状態になってしまう。エネルギーが足りないので疲れやすく、体がだるく、力が出なくなってしまう。 脂肪酸が多すぎると、心臓以外の筋肉ではエネルギーが十分にあると認識して、糖分を取り込まなくなってしまう。 外から入ってくるはずの糖分を使えなくなったミトコンドリアは、アミノ酸をエネルギー源として使おうとして、筋肉の中のたんぱく質を分解する。 ※参考資料『太田成男(2010)体が若くなる技術 サンマーク出版』