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亜鉛の概要
・多くの酵素に含まれ、遺伝子発現、タンパク質合成など、細胞の成長と分化に中心的役割を果たしている。
・亜鉛は、歯、骨、肝臓、腎臓、筋肉に多く含まれ、そのほとんどはタンパク質などの高分子と結合して存在し、体内の種々の生理機能に重要な役割を果たしている。
その働きとして、200種以上の酵素の構成、酵素反応の活性化、ホルモンの合成や分泌の調節、DNA合成、タンパク質合成、免疫反応の調節などが挙げられる。
・亜鉛は、歯、骨、肝臓、腎臓、筋肉に多く含まれ、そのほとんどはタンパク質などの高分子と結合して存在し、体内の種々の生理機能に重要な役割を果たしている。
その働きとして、200種以上の酵素の構成、酵素反応の活性化、ホルモンの合成や分泌の調節、DNA合成、タンパク質合成、免疫反応の調節などが挙げられる。
・多くの生物学的機能に最も重要な生体内微量成分の一つ。 ・健全な免疫能に必要とされる300種以上の酵素、創傷治癒、成人では生殖機能の維持、小児では発育の維持、タンパク質合成、細胞分裂の手助け、視力の維持、免疫能の増強、フリーラジカルからの防御に、亜鉛は不可欠。 ・多くのタンパク質、ホルモン、神経ペプチド、ホルモン受容体の重要な構成成分。 ・細胞分裂や細胞分化、細胞死のプログラム、遺伝情報の転写、生体膜の機能、多くの酵素活性における役割によって、亜鉛は胎児期のごく初期から生命の終わりまで、生物の正常な機能を保障する上で最も重要な元素であると考えられている。 ○アンチエイジングで期待されている効果 ・抗酸化物質として、亜鉛は重要なフリーラジカルスカベンジャーとして働き、細胞を防御する。 ※参考資料『ロナルド・クラッツ,ロバート・ゴールドマン(2010)革命アンチエイジング 西村書店』
亜鉛の吸収
・食物から摂取した亜鉛は、食物の消化によって生じるアミノ酸、有機酸、リン酸などと複合体を形成して小腸(主に十二指腸や空腸)から吸収され、アルブミンと結合し、門脈を経由して肝臓に運ばれる。
・小腸での吸収率は約30%といわれているが、摂取量や同時に摂取した鉄や銅の量と互いに影響し合って変化する。
・小腸での吸収率は約30%といわれているが、摂取量や同時に摂取した鉄や銅の量と互いに影響し合って変化する。
・食物繊維やフィチン酸、加工食品に添加されるポリリン酸などは、亜鉛の吸収を妨げる。 ※参考資料『中村丁(2015)栄養の基本がわかる図解事典 [2015] 成美堂出版』
・加齢で消化管からの吸収が低下 →75歳以上では、低亜鉛血症になりやすい ・加工食品に含まれる添加物が亜鉛吸収を阻害。 ※参考資料『後藤眞(2013)老化は治せる 集英社』
亜鉛を多く含む食品
・亜鉛は、すべての細胞に存在しているため、肉・魚介・種実・穀類など多くの食品に含まれている。
そば粉、小麦、いりごま、焼き海苔、アーモンド、切り干し大根、ココア
かき、するめ、牛肩ロース、豚肝臓、卵黄
そば粉、小麦、いりごま、焼き海苔、アーモンド、切り干し大根、ココア
かき、するめ、牛肩ロース、豚肝臓、卵黄
亜鉛不足の問題
・不足により、味覚障害や皮膚炎、食欲不振などが起こることが知られ、近年日本では、若年女子成人において味覚機能の低下と低亜鉛状態との関連が報告されている。
・体には特別な亜鉛の貯蔵システムがないので、定常状態を維持するために毎日摂取することが必要。
・亜鉛の不足は、食事からの摂取不足、需要の増加、排泄の促進により起こる。
・亜鉛が不足すると、味覚障害や皮膚炎、食欲不振などが起こることが知られているが、その詳しいメカニズムは分かっていない。
・体には特別な亜鉛の貯蔵システムがないので、定常状態を維持するために毎日摂取することが必要。
・亜鉛の不足は、食事からの摂取不足、需要の増加、排泄の促進により起こる。
・亜鉛が不足すると、味覚障害や皮膚炎、食欲不振などが起こることが知られているが、その詳しいメカニズムは分かっていない。
・亜鉛不足が続くと、元気がなくなる、難治性の皮膚炎や脱毛、免疫力低下、傷の治りが悪くなる、床ずれができやすくなるなど日常生活に支障が出てくる。 ※参考資料『後藤眞(2013)老化は治せる 集英社』
亜鉛過剰摂取のリスク
・通常の食品において過剰摂取が生じる可能性はない。サプリメントや亜鉛強化食品の不適切な利用に伴って過剰摂取が生じる可能性がある。
亜鉛と生活習慣病との関連
●糖尿病 ・糖尿病患者では、尿中亜鉛排泄の増加に伴う血清亜鉛の低下が多く報告されている。 亜鉛は、インスリンの生成、貯蔵と分泌の制御に、また、メタロチオネインや抗酸化酵素の構成元素として抗酸化作用に関わっている。 糖尿病患者への亜鉛サプリメントの投与により、血糖値の調節と糖尿病に合併する脂質異常症、高血圧、腎機能低下の改善が報告されている。 ※参考資料 「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」 報告書
●免疫機能 ・重度の亜鉛欠乏症は免疫機能を抑制し、軽度から中程度の亜鉛欠乏症でも、マクロファージ・好中球の機能、ナチュラルキラー活性などを低下させる可能性がある。 ※参考情報 亜鉛 | 厚生労働省 「統合医療」に係る情報発信等推進事業
ネットニュースによる関連情報
●加齢と亜鉛欠乏、炎症反応との関連 ・亜鉛低下によって、正常でない免疫細胞の活性化とインターロイキン6(IL-6)の調節異常を引き起こすことも発見した。 亜鉛が足りなくなると、細胞の炎症を管理するシステムが活性化されて、異なった形で反応をはじめる。これによって細胞がより多くの炎症を促進することになる。 ・生きているマウスの若年及び高齢の状態の亜鉛レベルを比較したところ、高齢マウスでは、慢性炎症が上昇し亜鉛レベルが低下しており、IL-6メチル化も減少していた。