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卵巣がんとは?
・卵巣は子宮の両脇に1つずつある親指大の楕円形の臓器。生殖細胞である卵子がそこで成熟し、放出される。それとともに周期的に女性ホルモンを分泌している。
・卵巣にできる腫瘍には良性のものと悪性のものがあり、85%は良性。
・卵巣の腫瘍はその発生する組織によって大別され、上皮性、胚細胞性、性索間質性などの種類がある。
最も多いのは、卵巣の表層をおおう細胞に由来する上皮性腫瘍で、この中には良性腫瘍と悪性腫瘍のほかに良性、悪性の中間的な性質をもつ腫瘍(境界悪性腫瘍)がある。
上皮性腫瘍は主に4つの細胞型に分けられ、それぞれ異なった性格をもっている。上皮性のがんは卵巣がんの90%を占めている。
・卵巣にできる腫瘍には良性のものと悪性のものがあり、85%は良性。
・卵巣の腫瘍はその発生する組織によって大別され、上皮性、胚細胞性、性索間質性などの種類がある。
最も多いのは、卵巣の表層をおおう細胞に由来する上皮性腫瘍で、この中には良性腫瘍と悪性腫瘍のほかに良性、悪性の中間的な性質をもつ腫瘍(境界悪性腫瘍)がある。
上皮性腫瘍は主に4つの細胞型に分けられ、それぞれ異なった性格をもっている。上皮性のがんは卵巣がんの90%を占めている。
がんとは?
症状
・卵巣がんができても、はじめはほとんど自覚症状はない。
・下腹部にしこりを触れる、圧迫感がある、膀胱が圧迫されて尿が近くなるなどの症状があって受診することが多いが、このようなときは既にがんが進行していることも少なくない。
・卵巣がんは進行すると転移する。がんが大きくなる前に転移する場合もある。
卵巣がんの場合、腹腔内の臓器にがん細胞が散らばっていく播種(はしゅ)という転移が中心になる。
・おなかの中にがんが広がることでおなかに水がたまって腹部全体が張ってくる、胸にまでがんが広がることで胸に水がたまって息切れがするといった症状が出て初めて異常に気づくことも少なくない。
・下腹部にしこりを触れる、圧迫感がある、膀胱が圧迫されて尿が近くなるなどの症状があって受診することが多いが、このようなときは既にがんが進行していることも少なくない。
・卵巣がんは進行すると転移する。がんが大きくなる前に転移する場合もある。
卵巣がんの場合、腹腔内の臓器にがん細胞が散らばっていく播種(はしゅ)という転移が中心になる。
・おなかの中にがんが広がることでおなかに水がたまって腹部全体が張ってくる、胸にまでがんが広がることで胸に水がたまって息切れがするといった症状が出て初めて異常に気づくことも少なくない。
原因、リスク要因
※生殖要因、ホルモンの影響については以下の記事も参照。
がんと生殖要因、ホルモン、環境の関連
・卵巣がんで遺伝的関与があるのは5~10%だが、近親者に卵巣がんにかかった人がいる場合は、いない人に比べて発症の確率が高いといわれている。
家族性腫瘍として、乳がんと同じく、BRCA1、BRCA2遺伝子の変異が知られている。
・おそらく確実な要因としては成人期の高身長が挙げられる。一部の組織型では喫煙が関連することも最近わかった。
・ほかにリスク要因として、出産歴がないことが指摘されている。
・経口避妊薬(ピル)を一定期間使用することは、卵巣がんのリスクを低下させる。
・婦人科疾患では、骨盤内炎症性疾患、多嚢胞性(たのうほうせい)卵巣症候群、子宮内膜症がリスク要因として指摘されている。
・可能性のあるリスク要因として、肥満、動物性脂肪の多量摂取、排卵誘発剤の使用、更年期障害などに対するホルモン補充療法などが挙げられる。
がんと生殖要因、ホルモン、環境の関連
・卵巣がんで遺伝的関与があるのは5~10%だが、近親者に卵巣がんにかかった人がいる場合は、いない人に比べて発症の確率が高いといわれている。
家族性腫瘍として、乳がんと同じく、BRCA1、BRCA2遺伝子の変異が知られている。
・おそらく確実な要因としては成人期の高身長が挙げられる。一部の組織型では喫煙が関連することも最近わかった。
・ほかにリスク要因として、出産歴がないことが指摘されている。
・経口避妊薬(ピル)を一定期間使用することは、卵巣がんのリスクを低下させる。
・婦人科疾患では、骨盤内炎症性疾患、多嚢胞性(たのうほうせい)卵巣症候群、子宮内膜症がリスク要因として指摘されている。
・可能性のあるリスク要因として、肥満、動物性脂肪の多量摂取、排卵誘発剤の使用、更年期障害などに対するホルモン補充療法などが挙げられる。
疫学・統計
・予測がん罹患数(2014年)では、がん全体に占める割合が、3%となっている。
・年齢別にみた卵巣がんの罹患率は、40歳代から増加し、50歳代から60歳代がピーク。
・卵巣がんの死亡率は、50歳以降増加して高齢になるほど高くなる。
・年齢別にみた卵巣がんの罹患率は、40歳代から増加し、50歳代から60歳代がピーク。
・卵巣がんの死亡率は、50歳以降増加して高齢になるほど高くなる。
予防方法
多目的コホート研究(JPHC Study)によるエビデンス
※多目的コホート研究(JPHC Study)とは?
●日本女性の卵巣がんリスク要因 ・多目的コホート研究のデータを用いて、生殖要因や生活習慣要因の卵巣がん発生リスクへの影響を分析した。 ○結果 ・出産数と卵巣がんリスクの間の関係を調べると、出産数1増加あたりのリスク減少が0.75下がった。 ・日常の睡眠時間が7時間以上のグループでは、6時間未満のグループを基準として、ハザード比0.4とリスク低下が見られた。 ○推察 ・主として欧米において行われた先行研究の多くでは出産歴の有無と卵巣がんリスクのあいだの関係が示されており、また、低い初潮年齢、高い初産年齢、母乳による授乳のないことと卵巣がんリスクとの関係を示した研究もあるが、今回の研究ではこれらを追認できなかった。これは日本女性と欧米女性で卵巣がんリスクの特性が異なるためかもしれないし、あるいは、症例数が少ないためにはっきりした関係が現われなかったのかもしれない。 ・国際がん研究機関(IARC)の最近の調査では、卵巣がんリスクは卵胞ホルモンと黄体ホルモンを含む経口避妊薬の使用により低下し、卵胞ホルモンのみのホルモン補充療法では上昇すると結論づけられているが、今回の研究ではこの2つは"外因性ホルモン使用"としてひとつの要因に括られており、これらの要因を個別に吟味することができなかった。
ネットニュースによる関連情報
●フラボノールとフラバノンを含む食品の摂取で卵巣がんのリスク低下 ・フラボノールが豊富に含まれる紅茶、赤ワイン、リンゴ、ブドウとフラバノンが豊富に含まれる柑橘類を多く摂取した女性は卵巣がんになりにくいことがわかった。 ・食事レベルでの解析では、特に紅茶を毎日2杯飲む女性は、1杯以下の女性に比べて、上皮性卵巣がんリスクのハザード比は0.68であった。