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エネルギーを効率的につくるには?
・ミトコンドリアの量が必要。 ミトコンドリアの量が多くなれば、古いミトコンドリアを捨てる機能が有効に機能し、エネルギー生産時に活性酸素の発生を抑える事ができる。 ※参考資料『太田成男(2010)体が若くなる技術 サンマーク出版』
ミトコンドリアを増やす
・カロリー制限については以下の記事を参照。
サーチュイン、カロリー制限、レスベラトロール
サーチュイン、カロリー制限、レスベラトロール
①赤筋(持続力の強い筋肉)を使ったトレーニング ②姿勢を保つ ③寒さを感じる ④空腹を感じる ※参考資料『太田成男(2010)体が若くなる技術 サンマーク出版』
●運動、体温低下、カロリー低下時にミトコンドリアが増える ・活性化したAMPKは、エネルギーが足りないという情報をPGC-1αとういタンパク質に伝え活性化する。 このPGC-1αは、脂肪細胞の分化に深く関係し、細胞内でミトコンドリアを増やす機能を持つ。 ・ミトコンドリアを作るには、材料となるタンパク質が必要になるが、PCG-1αが核DNAやミトコンドリアDNAなどに部品の合成を依頼するという役目を果たしている。 ・ミトコンドリアは身体が冷えたときやカロリーが少なくなったときにも増加する。 →PGC-1αは寒さのシグナルも受け取って、ATPが少なくなったときと同じように指令を発し、ミトコンドリアの合成を促す。 ※参考資料『瀬名秀明,太田成男(2007)ミトコンドリアのちから 新潮社』
運動の効果
●赤筋(持続力の強い筋肉)を使ったトレーニング ・筋肉痛を起こさない程度の運動 ※筋肉痛 筋肉を修復するために新しい筋肉が増えようとすると、筋組織が神経を刺激。 加齢すると筋肉の再生スピードが遅くなり、筋肉痛が遅れる。筋肉痛が起こらない場合は、筋肉の再生能力が低下しすぎて、筋肉が破壊されても筋肉が増えなくなってしまった状態といえる。 ・最初に強めの運動を行うサーキットトレーニングが有効。 エネルギーが消費され枯渇状態になると、細胞内ではエネルギー不足を感じてすぐに脂肪を燃やそうとする。エネルギー不足を感じ取った細胞では脂肪がミトコンドリアに入りやすくするようにしてくれる。 エネルギー不足は、脂肪を燃やすだけではなく、脂肪合成とコレステロール合成を止める働きもする。 がんを抑える命令もだしてくれる。 ※参考資料『太田成男(2010)体が若くなる技術 サンマーク出版』
・運動をして血の巡りを良くすると、血管拡張ホルモンがたくさん分泌されて筋肉のミトコンドリアが元気になる。 少しきつめの運動、心拍数増加 →・心臓に刺激、心臓からナトリウム利尿ペプチドというホルモンがたくさん分泌 ・血管からは血流が増えることが刺激となって内皮細胞から一酸化窒素が分泌 →上記ホルモンは血管を拡張させる作用を持つ。血管を収縮させる血管平滑筋を弛緩 →血管拡張ホルモンは骨格筋に多数存在するミトコンドリアを増やす作用も持つ。 ※参考情報『伊藤裕(2011)腸!いい話 朝日新聞出版』
・2008年、カナダと米国の研究者のチームが、運動が分子レベルで老化をいくらか逆行させることを明らかにした。トレーニングを経た高齢者の筋肉細胞における遺伝子の発現は、若者たちとほぼ同じレベルにまで回復していた。変化したのはミトコンドリアの機能に関する遺伝子だった。 ・年をとるとミトコンドリアのDNAの変異が多くなって修正しきれなくなり、ミトコンドリアは機能不全に陥って、死んでいく。そうなるとミトコンドリアから燃料を得ていた細胞も劣化したり、死んだりする。その結果が、筋肉や脳の縮小、抜け毛や白髪の増加であり、外見も中身も衰えていく。実験では、運動したマウスは、しなかったマウスと比べて、健康なミトコンドリアを多く維持し、長命で老化の度合が全体的に軽かった。 ※参考資料『デイビッド・B.エイガス(2013)ジエンド・オブ・イルネス 日経BP社』