幹細胞、ES細胞と老化

幹細胞、ES細胞と老化に関連する情報についてメモ書きしています。

・エピジェネティック因子であるBmi-1遺伝子を不活性化したES細胞では、徐々に老化する。
 
・Bmi-1遺伝子は、p16Ink4遺伝子を発現抑制し、老化を抑制。
 p16Ink4は、p53のようなチェックポイント遺伝子ではないが、サイクリン依存性キナーゼ(CDK)の阻害剤として働いている。
 
※サイクリン依存性キナーゼ(CDK)
細胞周期の回転においてエンジンの役割を果たす蛋白質。
 
・チェックポイント機能による細胞周期停止の場合、ストレスなどに反応して一時的に細胞周期が停止する。半永久的にその遺伝子を活性化あるいは不活性化する方法はいくつかあるが、そのひとつがエピジェネティック制御。
 
※参考資料『近藤祥司(2009)老化はなぜ進むのか 講談社』
 
#### 上記のまとめ ####
p16Ink4遺伝子がCDKを阻害
→CDKは細胞周期を制御しているので、細胞周期が停止
→老化
 
Bmi-1遺伝子がp16Ink4遺伝子を発現抑制
→CDKの阻害を抑制
→老化を抑制
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