ビタミンKの概要、効果、病気予防効果

※目次をクリックすると目次の下部にコンテンツが表示されます。

  1. ビタミンKの概要
  2. ビタミンKの吸収
  3. ビタミンKの効果
  4. ビタミンKを多く含む食品
  5. ビタミンK不足の問題
  6. ビタミンK過剰摂取のリスク
  7. ビタミンKの病気予防効果

ビタミンKの概要

・天然に存在するビタミンKは2種類あり、緑黄色野菜、海藻類、緑茶、植物油などに含まれるビタミンK1(フィロキノン)と、もうひとつは腸内細菌によっても合成されるビタミンK2(メナキノン)。
 
・ビタミンK2には11種類の同族体があるが、この中で食品に多く含まれるのは動物性食品に広く分布するメナキノン-4と、納豆菌によって産生されるメナキノン-7。
 通常、フィロキノン、メナキノン-4、メナキノン-7を総称してビタミンKと呼ぶ。
 
・ビタミンKは、肝臓においてプロトロンビンやその他の血液凝固因子を活性化し、血液の凝固を促進するビタミンとして見いだされた。
 
・肝臓以外にもビタミンK依存性に骨に存在するたんぱく質オステオカルシンを活性化し、骨形成を調節すること、さらに、ビタミンK依存性たんぱく質MGP(Matrix Gla Protein)の活性化を介して動脈の石灰化を抑制することも重要な生理作用である。

ビタミンKの吸収

・食事から摂取したビタミンKは、胆汁酸や膵液と混合され、小腸で吸収されたのち、カイロミクロンに取り込まれてリンパ管を通り、肝臓に運ばれる。
 その後、肝臓でリポタンパク質に取り込まれて血中を通り、各末梢組織へ運搬される。
 
・生体内のメナキノン類は、食事から摂取されるものの他に、腸内細菌が産生する長鎖のメナキノン類と、組織内でフィロキノンから酵素的に変換し生成するメナキノン-4がある。
 
・腸内細菌によるメナキノン類産生量や組織でのメナキノン-4生成量が、人のビタミンK必要量をどの程度満たしているのかは明らかでない。
 しかし、健康な人において通常の食事から体重1kg当たり0.8~1.0μg/日の量でフィロキノンの摂取を続けると、潜在的なビタミンK欠乏症に陥る危険性があるので、腸内細菌や組織でのメナキノン類産生量は、生体の需要を満たすほどには多くない。

ビタミンKを多く含む食品

・緑黄色野菜、海藻類、緑茶、植物油など
・ヨーグルト、ほうれん草、キャベツ、カリフラワー、トマト、豚レバー、赤身の肉、えんどう豆、にんじん、大豆、ジャガイモ、卵黄中など。

ビタミンK不足の問題

・ビタミンKが欠乏すると、血液凝固が遅延する。
・通常の食生活では、ビタミンK欠乏症は発症しない。
・ビタミンKが不足すると、鼻血、胃腸からの出血、月経過多、血尿、血液凝固の遅延などといった症状が現れる。また、慢性的なビタミンK不足は、骨粗鬆症や骨折を引き起こすことが知られている。

・腸内細菌によって体内合成されるので不足することはまれ。
 
※参考資料『中村丁(2015)栄養の基本がわかる図解事典 [2015] 成美堂出版』

ビタミンK過剰摂取のリスク

・ビタミンK1およびK2は、大量に摂取しても毒性がないことが報告されている。しかし、合成品であるビタミンK3は人体に悪影響を与えるため、使用が中止されている。

ビタミンKの病気予防効果

・骨折予防にビタミンK摂取量が関係しているという報告もある。

ビタミンKの効果

・血液を固める酵素の成分
出血
→血漿中に溶解しているフィブリノーゲンが不溶性のフィブリンに変化
→血液がゼラチン状になって凝固
 
フィブリノーゲンがフィブリンに変化するにはトロンビンという酵素が必要だが、ビタミンKは、トロンビンの前躯体であるプロトロンビンの生成に不可欠。
 
・ビタミンKには、カルシウムが骨に沈着するときに必要なオステカカルシンというタンパク質を活性化させる働きがある。ビタミンDとともに骨の形成に重要。
 
※参考資料『中村丁(2015)栄養の基本がわかる図解事典 [2015] 成美堂出版』

 

・凝固因子と呼ばれる、いくつかのタンパク質の合成に必須であり、生体内での血液凝固能を調節している。
・骨の適正なミネラル化と健全な歯に重要なタンパク質の合成に必要とされる。
 
※参考資料『ロナルド・クラッツ,ロバート・ゴールドマン(2010)革命アンチエイジング 西村書店』

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