ビタミンB2の概要、効果

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  1. ビタミンB2の概要
  2. ビタミンB2の吸収
  3. ビタミンB2を多く含む食品
  4. ビタミンB2不足の問題
  5. ビタミンB2過剰摂取のリスク
  6. ビタミンB2の効果

ビタミンB2の概要

・ビタミンB2(リボフラビン)は水溶性のビタミンで、体内に吸収されると、フラビンモノヌクレオチド(FMN)、およびフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)に変換され、体内では主にFADの形で存在する。
 
・FMN及びFADは、補酵素として、エネルギー代謝や物質代謝に関与している。

・腸内細菌によって体内で作られるが、わずかな量しか蓄えられない。
・アミノ酸、脂肪酸、炭水化物の代謝に重要な役割を果たす。
・ビタミンB2は熱と光で分解される。
 
※参考資料『ロナルド・クラッツ,ロバート・ゴールドマン(2010)革命アンチエイジング 西村書店』

ビタミンB2の吸収

・吸収されたビタミンB2は、細胞内で酵素によってFMNやFADになる。リボフラビンは主要臓器で一定量保持され、過剰に摂取したビタミンB2は生体内のB2と交換代謝されて、尿中や糞中に排泄される。

・ビタミンB2は光に当たると構造の一部が切れ、ビタミン活性が失われる。明るい光に当たるビン入り牛乳では、2時間で85%が分解してしまう。
 
※参考資料『中村丁(2015)栄養の基本がわかる図解事典 [2015] 成美堂出版』

ビタミンB2を多く含む食品

・ビタミンB2は、レバー、うなぎ、納豆、玉子等に多く含まれる。

ビタミンB2不足の問題

・ビタミンB2不足は単独ではあまり起こらず、他のビタミン不足と同時に起こる。
・ビタミンB2が不足すると成長障害、口角炎、舌炎、咽喉炎、皮膚炎が見られる。

ビタミンB2過剰摂取のリスク

・過剰摂取したビタミンB2は尿中に排泄されるため、過剰による悪影響を受けにくいと言われている。
・ビタミンB2は黄色を帯びているため、過剰に摂取すると尿が黄色やオレンジに変色する。

ビタミンB2の効果

・TCA回路、電子伝達系、脂肪酸のβ酸化等のエネルギー代謝に関わっているので、ビタミンB2が欠乏すると、成長抑制を引き起こす。

・脂質、糖質、たんぱく質を分解してエネルギーに変える反応を補酵素としてサポートする役割を担っている。エネルギー消費量が多いほど、ビタミンB2の必要量も増える。
 
・成長を促進したり、皮膚、髪、爪などの細胞の再生にも関与し、"発育のビタミン"とも呼ばれる。
 
・ビタミンEが過酸化脂質の生成を抑えるのに対し、ビタミンB2には、できた過酸化脂質を消去する働きがある。
 
※参考資料『中村丁(2015)栄養の基本がわかる図解事典 [2015] 成美堂出版』

 

・FADとFMNの形成に必須とされる。FAD、FMNはともに、炭水化物、たんぱく質、脂質の代謝に不可欠で、生体内で利用可能なエネルギーを作り出す。
・代謝や心血管系、神経系の正常な機能の維持にも重要。
・フリーラジカルによる損傷から身体を守り、良好な視力、皮膚、毛髪、爪にも必要。
・運動によってビタミンB2の需要は増す。
・好中球、単球の増殖を刺激することによって、また、マクロファージを活性化することによって免疫系に有効に働くとされる。
・研究によれば、ビタミンB2は白内障の進行を予防、遅延させる可能性があり、頭痛の頻度も減少させる。
 
※参考資料『ロナルド・クラッツ,ロバート・ゴールドマン(2010)革命アンチエイジング 西村書店』

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