脱水症状の原因、危険性

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  1. 脱水症状になりやすい状況
  2. 脱水状態の危険性
  3. 心筋梗塞を起こしやすい時間帯

脱水症状になりやすい状況

●サウナ、早朝ジョギング、アルコールと脱水症状
 
・サウナは、大量に汗をかくので注意。
・早朝ジョギングは、寝ている間に汗をかいて体内の水分が減少しているので注意。
・アルコールは利尿作用があるので注意。
 
●ロングフライト血栓症候群
 
・長時間水分をとらないでじっと座っていると脱水症状になる。(機内は湿度20%)
  ↓
血液が濃くなって、固まりやすくなり、足の深部の静脈に血栓ができる。
  ↓
飛行機を降りて歩き出したときに血栓が肺に行って血管をふさぎ、肺梗塞を発症。
 
●高齢者と脱水症状
 
・高齢者は、水分やナトリウムを再吸収する腎臓の能力が落ちて、尿量が多くなる。
・自分が脱水状態であることを感じにくくなる。
 
※参考情報『小坂眞一(2008)心臓病の9割は防げる  講談社』

脱水状態の危険性

●脱水と血液
 
・脱水状態になると血液が濃くなり、固まりやすくなる。
 
※参考情報『小坂眞一(2008)心臓病の9割は防げる  講談社』

 

●"夏場はこまめに水を飲む"、には弊害も
 
・胃液が薄まり、消化機能が落ちて胃腸に負担がかかるので食欲が落ちる。
・尿を出すためにはエネルギーが必要なので余計に疲れる。
・大量の水を飲むと血液が一時的に薄まって、血液中のナトリウム、カリウムの濃度が下がる。すると、けいれんやこむら返りが起こりやすくなる。
・熱中症は水を飲むことによる予防効果は小さい。体温を上げないようにすることが重要。
 
※参考資料『岡田正彦(2015)医者が絶対にすすめない「健康法」 PHP研究所』

 

●汗をかいた後の水分補給
 
・発汗を伴う脱水と熱中症の予防には真水ではなく、スポーツドリンクなど発汗で失われるナトリウム等の電解質を含むものが有効。
・脱水を起こしているのに、ナトリウムなどの電解質を含まないミネラルウォーターや水道水で水分補給をしていると逆に脱水がいっそう進む場合もある。
→体液がさらに薄くなるので、体液がそれ以上薄まらないようにのどが渇かなくなり、尿の量を増やし、体液の濃度を元に戻そうとする。
→体液が減ったままになり、熱中症のリスクが高くなる。
この反応は体が自ら脱水を進めるようにみえるため、"自発的脱水"と呼ばれている。
 
※参考資料『梶本修身(2016)すべての疲労は脳が原因 2 集英社』

心筋梗塞を起こしやすい時間帯

●早朝ジョギングと脱水症状
 
・早朝ジョギングは、寝ている間に汗をかいて体内の水分が減少しているので注意。
 
※参考情報『小坂眞一(2008)心臓病の9割は防げる 講談社』

 

●心筋梗塞を起こしやすい時間帯に注意
 
・太陽が昇ってから10時くらいまでの時間、曜日は月曜、季節は冬で寒く、乾燥しているときが一番多い。
→交感神経が活性化してストレスがかかっているので、血小板が固まりやすい。特に空腹時に血は固まりやすい。
 
※参考情報『山岸昌一(2012)老けたくなければファーストフードを食べるな PHP研究所』
●不感蒸泄
 
・汗をかいていなくても、呼気や皮膚などから知らない間に水分を失っている。
・不感蒸泄は1日に体重1kg当たり15ml前後。
・寝ている間にも不感蒸泄が起こるので、脱水を起こしやすく、血液がドロドロになりがち。そのうえ血圧が下がって血液がゆっくり流れるため、心筋梗塞や脳梗塞などの原因となる血の固まりが生じやすくなる。
 
※参考資料『梶本修身(2016)すべての疲労は脳が原因 2 集英社』

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