膀胱がんの概要と予防方法

※目次をクリックすると目次の下部にコンテンツが表示されます。

  1. 膀胱がんとは?
  2. 症状
  3. 原因、リスク要因
  4. 疫学・統計
  5. 予防方法

膀胱がんとは?

・膀胱の表面は移行上皮という名前の上皮でおおわれ、伸縮性に富むことが特徴的。
 膀胱がんは、この移行上皮ががん化することによって引きおこされ、組織学的には移行上皮がんが全体の90%を占めている。

がんとは?

症状

①肉眼的血尿
・初発症状として最も多く認められる症状。
・膀胱炎と違って痛みは伴わないことが一般的。
・数日経過すると突然血尿が止まってしまう場合がある。
 
②排尿痛
・ときに、初発症状が排尿時痛や下腹部の痛みで出現する場合がある。
 
③背部痛
・初発症状になることはまれだが、膀胱がんが広がり尿管口を閉塞することによって、腎臓がつくり出した尿が膀胱まで流れず、尿管、腎盂が拡張してくることがある。
 これを水腎症と呼んでいるが、水腎症になると背中の鈍痛を感じることがある。

原因、リスク要因

・膀胱がんの確立されたリスク要因は喫煙であり、男性の50%以上、女性の約30%の膀胱がんは、喫煙のために発生するとの試算がある。
・職業性曝露による、ナフチルアミン、ベンジジン、アミノビフェニルも確立したリスク要因とされている。
・その他、リスク要因の候補として、フェナセチン含有鎮痛剤、シクロフォスファミド、コーヒー、塩素消毒した飲料水が挙げられているが、疫学研究では一致した結果は得られていない。
※コーヒーと膀胱がんとの関連については以下の記事参照。
コーヒーの健康効果の”多目的コホート研究(JPHC Study)によるエビデンス”

疫学・統計

・予測がん罹患数(2014年)では、がん全体に占める割合が、男性は3%、女性が1%となっている。
・年齢別にみた膀胱がんの罹患率は、男女とも60歳以降で増加し、40歳未満の若年では低い。また、男性のほうが女性より膀胱がん罹患率が高く、女性の約4倍。

予防方法

・膀胱がんの予防には、禁煙することが最も重要。

ネットニュースによる関連情報

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