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心筋梗塞症の概要
○冠動脈
・心臓の上に冠のように乗っている動脈で、心臓を取り囲むようにして走行し、心筋にエネルギーを供給する動脈。
・冠動脈は他の動脈と違い、心臓の収縮期にその血流は減少し、拡張期に血流が流れる、という性質を持つ。
●心筋梗塞症とは?
・冠状動脈が完全に詰まってしまい、心臓の筋肉に酸素と栄養が行かなくなり、その部分の壁の動きが悪くなってしまう病気。
・心臓の壁の動きが悪くなると、ポンプとしての力が落ちてしまう。
●症状
・激しい胸の痛み、呼吸困難、冷汗、嘔気、嘔吐など。
●心筋梗塞症になると?
・心筋梗塞症を起こした直後は心臓の筋肉がもろくなっていて、このもろくなった部分は日が経つにつれて少しずつ硬くなり1カ月程して固まっていく。完全に固まるのは3カ月かかる。
心筋梗塞症になった後の約1週間は、このもろい部分が破れないように安静にしていることが大切。
・心臓のもろくなってしまった部分の筋肉は動かなくなり、心臓の動きは弱くなる。
心筋梗塞症になった直後はできるだけ安静にして、心臓に過度の負担をかけないようにすることが大切。
●心筋梗塞症の合併症
・不整脈
脈がとんだり、乱れたり、一時的に脈が遅くなる。
・心不全
心臓のポンプとしての働きが弱くなり、必要なだけの血液を送り出せなくなる。血圧が下がったり、息が苦しくなったり、むくみが出たりする。
・狭心症
胸が締め付けられるように痛くなる。心筋梗塞症の時の症状よりは軽く、持続時間もごく短い。
●心筋梗塞症の危険因子
高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満、喫煙、精神的ストレスなど。
・心臓の上に冠のように乗っている動脈で、心臓を取り囲むようにして走行し、心筋にエネルギーを供給する動脈。
・冠動脈は他の動脈と違い、心臓の収縮期にその血流は減少し、拡張期に血流が流れる、という性質を持つ。
●心筋梗塞症とは?
・冠状動脈が完全に詰まってしまい、心臓の筋肉に酸素と栄養が行かなくなり、その部分の壁の動きが悪くなってしまう病気。
・心臓の壁の動きが悪くなると、ポンプとしての力が落ちてしまう。
●症状
・激しい胸の痛み、呼吸困難、冷汗、嘔気、嘔吐など。
●心筋梗塞症になると?
・心筋梗塞症を起こした直後は心臓の筋肉がもろくなっていて、このもろくなった部分は日が経つにつれて少しずつ硬くなり1カ月程して固まっていく。完全に固まるのは3カ月かかる。
心筋梗塞症になった後の約1週間は、このもろい部分が破れないように安静にしていることが大切。
・心臓のもろくなってしまった部分の筋肉は動かなくなり、心臓の動きは弱くなる。
心筋梗塞症になった直後はできるだけ安静にして、心臓に過度の負担をかけないようにすることが大切。
●心筋梗塞症の合併症
・不整脈
脈がとんだり、乱れたり、一時的に脈が遅くなる。
・心不全
心臓のポンプとしての働きが弱くなり、必要なだけの血液を送り出せなくなる。血圧が下がったり、息が苦しくなったり、むくみが出たりする。
・狭心症
胸が締め付けられるように痛くなる。心筋梗塞症の時の症状よりは軽く、持続時間もごく短い。
●心筋梗塞症の危険因子
高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満、喫煙、精神的ストレスなど。
狭心症の概要
●狭心症とは?
・動脈硬化や血栓などで心臓の血管が狭くなり、血液の流れが悪くなると、心臓の筋肉に必要な酸素や栄養がいきわたりにくくなる。
急に激しい運動をしたり、強いストレスがかかると、心臓の筋肉は一時的に血液(酸素、栄養)不足となり主に前胸部、時に左腕や背中に痛み、圧迫感を生じる。これが狭心症。
・安静にしたり、ニトログリセリンを舌下すると血液不足が改善され痛みがとれる。痛みの持続時間は数分から15分前後で、ニトログリセリンが良く効く。
●症状
・突然、締め付けられるような重苦しさ、圧迫感がある痛み。
・発作の持続時間は、1~5分程度で長くても15分以内。
・動脈硬化や血栓などで心臓の血管が狭くなり、血液の流れが悪くなると、心臓の筋肉に必要な酸素や栄養がいきわたりにくくなる。
急に激しい運動をしたり、強いストレスがかかると、心臓の筋肉は一時的に血液(酸素、栄養)不足となり主に前胸部、時に左腕や背中に痛み、圧迫感を生じる。これが狭心症。
・安静にしたり、ニトログリセリンを舌下すると血液不足が改善され痛みがとれる。痛みの持続時間は数分から15分前後で、ニトログリセリンが良く効く。
●症状
・突然、締め付けられるような重苦しさ、圧迫感がある痛み。
・発作の持続時間は、1~5分程度で長くても15分以内。
異型狭心症と喫煙
※タバコと一酸化窒素の関連については以下の記事も参照。
タバコと心疾患の”タバコと動脈硬化”
タバコと心疾患の”タバコと動脈硬化”
●異型狭心症(血管攣縮性狭心症)とは? ・異型狭心症とは、心臓の血管が極度に縮んでしまうために生じる病気。 ・決まった時間帯や決まったきっかけにより胸が圧迫される、締め付けられる、息が切れる、場合によっては喉のあたりの違和感、肩の違和感などの症状が出現する。 ・朝方の決まった時間帯に出現するというのが最も一般的だが、他にたばこを吸った時、お酒を飲んだ後、といったような発症様式もある。 ●異型狭心症と喫煙 ・多くは喫煙によって誘発される。 ・煙草を吸うと肺からニコチンが血中に入り、このニコチンが血管の内皮細胞の機能を損ない、一酸化窒素の産生が減り、血管が狭くなる。 ●動脈の拡張と一酸化窒素 ・動脈が拡がるのは、血管壁を構成する三層構造の真ん中にある中膜の働き。 中膜は、主に伸び縮みしやすい平滑筋や弾力線維から成り立っており、弛緩すれば血管は拡がり、緊張すれば収縮して狭くなる。 中膜の平滑筋をコントロールしているのは、交感神経、副交感神経、生理活性物質。 ・生理活性物質のうち、一酸化窒素は血管の内膜を構成する内皮細胞から生じる。 ※参考情報『小坂眞一(2008)心臓病の9割は防げる 講談社』
狭心痛
●冠動脈と最小血圧 ・冠動脈(心筋に酸素を運ぶ)を血液が流れるのは、主に心臓が拡張している間という特徴があり、最小血圧が冠動脈を血液が流れる駆動力となっている。 ・最小血圧が下がりすぎると(50mmHg~60mmHg)、心筋が虚血(酸欠)になる可能性がある。 ●虚血と狭心痛 動脈硬化で冠動脈が硬くなると、血管が拡張できなくなる。 ↓ 血流が十分に増加せず、酸欠。 ↓ 酸欠になると乳酸がたまり、心筋に痛みが生じる。 "締め付けられる"、"胸に重しを載せられたように感ずる"痛み。 ※参考情報『小坂眞一(2008)心臓病の9割は防げる 講談社』