加工食品における食塩の役割、効果、減塩の難しさなどの情報をメモ書きしています。
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脳と塩分
・糖分と脂肪分は、植物や動物に含まれる成分であり、カロリーを提供する。脳が反応して快楽信号が伝わる。 塩はただの鉱物。 ・生命活動に必要なもので、度を過ぎると問題になるものの一つ。 依存性を持つという点で、セックス、自発的運動、脂肪分、炭水化物、チョコレートと同様。 ●塩分の好みの差 ・子供は生まれつき塩味を好むわけではなく、教えられて獲得するもの。 ・教えられた塩分の好みはその人の食行動に深く根付く。 ※参考資料『マイケル・モス(2014)フードトラップ 日経BP社』
加工食品と塩分
・糖分の甘みを強めてくれる。 ・クラッカーやワッフルをさくさくに仕上げてくれる。 ・苦味や渋みといった不快な味を覆い隠してくれる。 ・パンは、塩分があると膨らむスピードがゆっくりになるため、生産ラインを止めることなく、どんどんオーブンで焼き上げることができる。 ○WOF(温め直したときの風味、warmed-over-flavor) ・肉の脂肪が酸化する時に生じるもので、厚紙を食べているような不快な風味がする。 ・新鮮なスパイスやハーブによって防ぐ事ができるが、塩だと安価。 ●ジャンクフード ・油脂と塩分、糖分、ジャガイモとトウモロコシのデンプン、香辛料 ・口の中でチョコレートのように溶ける特性。(カロリー密度消失) 素早く溶ける食べ物は、カロリーがないと脳で判断される。いつまでも食べ続けられる。 ※参考資料『マイケル・モス(2014)フードトラップ 日経BP社』
加工食品の減塩
・コーンフレークは、塩分がないと金属のような味。 ・クラッカーは苦くなり、湿気で口蓋にくっついてしまう。 ・ハムはゴム状になってしまう。 ・オレオは、風味に食塩が欠かせない。 ・チェダーチーズの塩分を少し減らすだけで芳香が台無しになり、塩化カリウムを使うと石鹸のような苦い後味がする。 ・塩を一つまみ入れるだけで風味がすばらしく豊かになる。スープであれブイヨンであれ、塩分はほかの味や風味をぐっと強める働きを果たしている。この塩の代わりになるものがないので、減塩が難しい。 ※参考資料『マイケル・モス(2014)フードトラップ 日経BP社』
加工食品と塩化カリウム
・加工食品における塩化カリウムの働きは、基本的に食塩と同じ。食塩より高価。 ・使い方によっては強い苦味が出る。 ・微妙な原材料のバランスが崩れてしまい、糖分や脂肪分の味が感じられにくくなってしまうことが多く、増量する事になってしまう。 ・大量のカリウムは、腎臓の機能を傷める可能性がある。 ※参考資料『マイケル・モス(2014)フードトラップ 日経BP社』