視床下部

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  1. 視床下部の概要
  2. 食欲との関連
  3. 睡眠との関連
  4. ストレスとの関連
  5. 疲労との関連
  6. 性欲との関連

視床下部の概要

・動物の恒常性を制御する部分。
・自律神経系や内分泌の機能を調整することによって恒常性を維持。
 
※参考資料『櫻井武(2010)睡眠の科学 講談社』

 

・視床下部の主たる目的は、飢餓に打ち勝つ事にある。食物が無いとき、視床下部は生化学物質を放出し、食べ物を見つけやすいよう体の機能を変える。
 たとえば、命に関わるほどの飢餓に陥ると、視床下部はオレキシンと呼ばれるホルモンを分泌する。
 オレキシンはわずかな量で広範囲に影響し、その動物を注意深くし、筋肉を動かしやすくする。さらには、問題解決能力を高めて、迅速に食料を見つけられるようにする。
 
・視床下部はホメオスタシスあるいはバランスを保つための中枢でもある。
 体温、渇き、水分のバランス、睡眠覚醒サイクルなどの概日リズム、疲労、危険からの逃走、出産時の陣痛、覚醒と性的機能に至るまで広範囲にわたる生理機能を統括している。
 喜び、怒り、ストレス、困惑、嫌悪は、すべて視床下部に由来する。
 
・神経システムとホルモンシステムを結び付けていて、それを視床下部の底部にぶら下がる豆粒大の器官、下垂体が助けている。
 下垂体は行動を変えるホルモンを分泌するため、ホルモン腺の支配者とみなされがちだが、実際には視床下部の命令を受けてそうしているだけ。
 
参考資料『デイビッド・B.エイガス(2013)ジエンド・オブ・イルネス 日経BP社』

食欲との関連

レプチン、アディポネクチン、グレリンの”レプチンの作用”参照。
胃腸の基礎知識の”空腹、満腹の伝達の仕組み”参照。

睡眠との関連

睡眠と覚醒の切り替え、睡眠物質、時計遺伝子、生体リズム、体内時計の”睡眠と覚醒の切り替えの仕組み”
脳の各部位と睡眠の関係の”視床下部と睡眠”参照。

ストレスとの関連

ストレスの基礎知識、闘争・迷走反応、緊急反応、HPA軸の”闘争・迷走反応、緊急反応、HPA軸”参照。

疲労との関連

疲労の実態と疲労回復成分の”疲労の実態・原因、自律神経との関わり”参照。

性欲との関連

恋愛感情、性欲、愛着の”性欲、性的興奮”参照。

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